これまでの活動 (その1)

  外国人健診


2003、2004、2005年、2006年と継続して実施し、2007年度は11月11日(日)に佐久総合病院を会場に予定していますので、ボランティアで協力してくださる方は是非ご連絡ください。 詳細はこちらをご覧下さい


2003年より、言葉が通じず病院を訪ねることができない外国人に健康チェックをしてもらうことを目的に、「外国人健診」を県内の支援団体とともに行っています。

外国人健診は県内の支援団体が連携し、県が「外国籍県民健診実行委員会」に委託して2003年には7箇所で行われました。 CABは委員会に加盟し、佐久地方の窓口として健診参加を呼びかける一方で、町立軽井沢病院(10月26日)と臼田町の厚生連佐久総合病院(11月9日)でお手伝いをすることができました。

東信では97年に小諸市で開いて以来途絶えていましたが、病院関係者の方々やボランティアの方々など、たくさんの人の助けで6年ぶりに再開することができました。この健診制度は、保険証やビザの有無に関わりなく健診を受けられることで、病気の早期発見にも役立てられるものと思います。

検査内容は、一人1500円(15歳以下無料)で、血圧や尿、エックス線検査のほか、内科、小児科、歯科の診察も実施しました。軽井沢病院と佐久総合病院で合わせて、付き添い・通訳・受診票代筆などを担当するボランティアの方々約150人に参加していただき、受診者は計110人に上りました。

2003年10月27日 信濃毎日新聞 
2003年11月16日 讀賣新聞 掲載

受診者の声

○病院に行きたくても、言葉の壁があり行きづらい。
こういう機会がもっと広まればうれしい。

○普通に検査を受けると、とてもお金がかかるし、待つ時間も長くて、仕事も休まなければいけない。なので、また来年もやってほしい。

ボランティアの声

○途上国出身者が多く、検診制度を知らない。採血も初めて。言葉の障壁もあり、付き添いがあると彼らも安心すると思う。

○やがて在日外国人も年を取る。高齢化のことも考えなくてはいけない。

○タイの方の付き添いをさせてもらったんですが、日本語があまり理解できない方だったので、コミュニュケーションをとるのに困りました。けれども、言葉が伝わらなくても、表情やジェスチャーで相手につたえることができ、「伝えたい」という気持ちが大切だと学ぶことができました。
また、私は今まで外国人に対して少し偏見を持っていたんですが、いろいろな人と接してみて、見方が変わりました。またこういう機会があったら参加してみたいです。

○私の案内した方は、「健康診断をやるのは初めて」と言っていました。健康診断をすることによって自分の健康や体について知ることができるので、このような取り組みはとても意味があり、良いことだとあらためて思いました。今後の勉強に生かしていけたらいいと思います。(看護学生の方)


他にも、待ち時間を短くする工夫が必要であるとか、ボランティアの数が不足していた等のご意見、有意義な活動だった等のご感想をたくさん、たくさんいただいております。ありがとうございました。
今後は反省点をふまえ、より良い健診ができるようにしていきたいと考えています。

お問合せはこちらまで → cab@npo-jp.net 

外国人健診に参加してくださった皆さんへ


  相談支援
 
 

佐久市には30ヶ国、約900人の外国人が暮らしています。
外国人には、職探しや家庭問題、子供の教育などの深刻な悩みがある一方で、日常生活のちょっとした疑問を感じることも多くあります。
そんな外国籍住民のために、CABは個別の相談に対する支援を行ってきました。今後はより積極的なニーズの調査・研究によって、より効果的に根本的な問題の解決に向けて活動していきます。

 

  災害への対応
 
 


近年、地震災害や地球温暖化などの影響による天災が多く発生しています。CABはそのような災害の際に義援金を被災地に送る活動をしてきました。
2005年度にはアメリカ南部を襲ったハリケーン、カトリーナによる災害に対して義援金を送りました。全ての大規模災害について募金活動を行うことは難しい状況ですが、今後もできるだけ多くの活動をしていきたいと考えています。


総額275,001円を送金することができました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。


また、日本国内で大規模災害が発生した場合には、外国人には言葉の問題があるため多くの問題が発生する可能性があります。そのような場合に備え、外国語での情報提供など災害弱者に安全と安心を保証する仕組み作りの研究を進めていきたいと考えています。